ヨーロッパ(1998)

ワールドカップ決勝

Rico

日曜日はルーブル美術館(Musee du louvre)が半額だと、昨日のオヤジが言っていたので、いそいそと出かけた。
広い!なんともヒロイ!!
「リシュリュウ翼」「シュリー翼」「デゥノン翼」にわけられ、それが半地階から3階まである。
途中自分がどこにいるかわからなくなる程だ。
かっこいいお兄さんがフランス語で「ここはどこ?」らしきことを尋ねてきた。
私に聞くなー!しかもフランス語で。

エジプトは私のお気に入り。
はにわのお友達がいっぱい。かわいい箱や絵もいっぱい。
「エロスの接吻で目覚めるプシュケ」という彫刻にも惹かれた。(写真上)
でも英語だと「Psyche and Cupid」接吻という言葉は誰がつけたのか。
ちょっと辞書で調べてみると、プシュケというのは、霊魂の人格化で蝶の羽をつけた美少女だそうで、エロスに愛されたとあった。
モナリザ(Monalisa)、やミロのビーナス(Venus de Milo)などなど、いろいろ見てまわった。
ここなら、ゆっくり見ると何日もかかりそうだ。
私が美術館をでるころには外には炎天下の中、すごい行列ができていた。
早起きして正解だった。

それから、Porte de Clignancourtというところの露天市場にでかけた。
掘り出し物はないかと思ってでかけたけど、どうもだまされそうで怖い。
そのナイキの靴だって本物なんだか…とついつい疑いのまなざし。
そしてついついカバンも必死に抱える。
店のおっちゃんに話しかけられ、話すうちに日本人とわかると早速商売がはじまる。
愛想笑いをして立ち去る。
結構笑えるようなものもたくさんあった。
フランス語でかっこよく交渉してみたいものだ。

その後、ひどい頭痛に襲われ、一旦ホテルに帰る。
薬を飲んで一休み。夜のワールドカップに備える。

街はもうワールドカップ一色!地下鉄にもファンがいっぱいで、ラッパを吹いたり、笛をならしたり、歌ったり叫んだり、とにかくうるさい。 でも周りもニコニコ。
1番の迷惑が爆竹。結構大きい筒みたいなの。 いたる所でバンバンバンバン!
私が歩いてると、コロコロっと筒が転がってきた。
「ん?」という間もなく、「バン!」心臓、止まったね、一回。
そばにいた赤ちゃん大泣き。
でもこれがあと3回も私の身に起きた。
狙われてた??!

そして車はみんな旗をかざして暴走。そしてクラクションはずっと3・3・7拍子。
かなりうるさい。
特にブラジルファンとフランスファンがかち合ってしまった時にはものすごい。


夜、シティーホールに大きなテレビが設置されて、みんなそこにいるハズ。
熱を感じたくて私も行く。
テレビは全く見えず、はるか30メートル先くらいにあった。
そこら中、人、ヒト、ひと。
フランスが得点した時には、隣の人がビールをふって大喜び。
おかげで私はビールまみれ。もちろん魔の爆竹くんも飛んでくる。
楽しいけど、全く試合が見えない私は場所を変えることにする。
だいたいどこのパブでもテレビに群がりみんなで見てる。どこもいっぱいで見えないけど。

歩いていると、フランス国旗の3色を顔全体にペインティングした男の子が走って寄ってくる。
16~18くらいかな。なにやらフランス語でしきりに話してくる。
何がなんだか。彼は全く英語がダメらしい。
でもどうやら「フランスか、ブラジルか」と言うことみたい。
私は特にどっちって訳でもなかったんだけど、その子、フランス人だから、「フランスだ~!イエーイ!」というと、それならキスキスしてくれ、と彼。
始めは意味がよくわかんなくって、でも左右のほっぺにいつものチュッチュッチュっチュッと4回すると、喜んで走って行った。
なんだかよくわかんなかったけど、楽しい。
彼、かっこよかったから、写真でも一緒にとっておけばよかった

どこも私の入るスペースはなく、ホテルまで帰りついた。
テレビのスイッチをいれると、まもなくしてもう試合は終わった。
3-0!!信じられない!
と同じにフランス全土に歓声が!!

ここのホテルの前は大きな広場(Place de Bastille)があるんだけど、そこにだんだんと人が集まってきた。
もうすごい騒ぎ。結局、夜中の3時か4時くらいに雨が降り始めるまでドンチャン騒ぎだった。スゴイ!
ちなみに明日はパリ前夜祭。しかもこのホテル前の広場であるという。ユースホステルに入れなかったことがラッキーだった。
パリ祭に向けて、ワールドカップ優勝は最高のプレゼントとなった。

ABOUT ME
Rico
Rico
旅するWebディレクター
福岡県在住の旅するWebディレクター
主婦業・子育てもしながら、仕事もしながら、旅も暮らしの一部のようにしたい。
人生一度切り。いつか行こうの「いつか」は永遠に来ないかもしれないから。
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