モンゴル(2004)

モンゴルの旅4日目:8月10日(火)

Rico
朝、丘の上から(モンゴル)

思いのほか、早起き。朝晩は冷える。
水もかなり冷たい。キーンと冷たいこの水の冷たさは、昔、おばあちゃんの家の水の冷たさ、井戸水のような冷たさに似ている。

日程がくるったので昨日到着したばかりだが、今日ココを離れるので、出発前にツーリストキャンプのすぐ前にある丘の上に登った。途中には羊たち。登りきったら向こう側が見渡せて、ついつい「やっほー」と叫んでみる。でも山が遠すぎて返っては来ない。でも気持ちいいから叫びたかったの。思えば、普段なかなか大きな声を思いっきり出す機会はない。

頂上には馬のしゃれこうべ。馬はとっても大切にされているので、こうやってお墓を作って祭られているそう。モンゴル人にとって、馬は私たちにはわからない、特別な気持ちがあるようだ。

モンゴル人スタッフの笑顔に見送られて次のツーリストキャンプへと出発。
今日はウンドゥルシレットへと向かって車で移動。

ブルドのイフモンゴル大砂丘

途中、ブルドのイフモンゴル大砂丘へ立ち寄る。
この砂丘はゴビから風に乗って移動してきたそうだ。
靴を脱いで砂の上を歩く。
砂の表面は暑いのだけど、ぐにゅぐにゅっと足を砂の奥までつっこむと、とってもひんやりしていて気持ちいい。くぼみへ行くと目が開けていられないほどの砂嵐に襲われた。
衝動的に下までダダダダダーと降りてみたはいいものの、登るのにハーハーゼイゼイ、息が切れた。降りる時は気持ちよかったんだけどな。

ココへは本当はらくだに乗ってくるはずだったのだが、飛行機同様、らくだがいつまで経っても来ず、探しに行っても見当たらないらしく断念。ああ、モンゴル!!

らくだが来なかったのは残念ではあるけれど、もともとらくだは予定になかったのもあるし、なんだか怒る気さえしないのはモンゴルマジックだろうか。

夜、トイレに行こうとゲルを出てみたら、星空に大感激!
空一面が星、星、星!
「宝石箱をひっくり返したみたい」という表現があるが、この星たちはそれ以上だと思う。 空がぐぅーーんと広いから、ほんとに天然のプラネタリウム状態で、ミルキーウェイもこんなにハッキリ見たのは初めて。
その後、椅子に座ってずぅっとずぅっと空を見上げて、皆で流れ星を待つ。こんなに長い時間、空を見上げたのは初めてかも。
サーっと流れる流れ星だけでなく、ギューンって音がするんじゃないかと思える程、大きな流れ星もあった。 流れ星を見るのに精一杯で、流れが早すぎてお願いごとは出来なかったけど、なんだかとってもシアワセ気分になれた。
東京でも、私は空を見上げながら帰るのが好きで、いつも上を向いて帰るのけれど、ほんとに東京は夜でも空が明るくて星が見えない。ほんとはこんなに星があるのに。東京にいて、この見えずにいた星のように、忙しさの中で大事なものをいっぱい見ないでいるような気がする。

おかげで体は冷え冷えになったけど、気分はサイコー。

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Rico
Rico
旅するWebディレクター
福岡県在住の旅するWebディレクター
主婦業・子育てもしながら、仕事もしながら、旅も暮らしの一部のようにしたい。
人生一度切り。いつか行こうの「いつか」は永遠に来ないかもしれないから。
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