モンゴル(2004)

モンゴルの旅5日目:8月11日(水)

Rico

今日はてんこもりな一日。
朝から乗馬。乗馬は引いてもらった馬にはオーストラリアで乗ったことがあるけれど、一人で乗るのは初めて。

最初は全然言うことを聞いてくれない馬で、危うく置いてけぼりになりそうになったので、遊牧民の人に引いてもらったけれど、帰りには、一人で乗れた。 モンゴル馬はサラブレットよりも随分乗りやすい馬だそうで、それにしても一人で乗れたことに感動。(ほぼ全員乗れました。)

帰りは偶然違う馬になったら、行きの馬よりも乗りやすくスムーズ。やっぱり性格の違いや相性があるようだ。
写真のように馬が寄り添っているのは、一見、ラブラブな様にも見えるけれど、ハエを避けるための習性だそう。

昼ご飯を食べた後は、ホルホグの見学。
羊の解体。生きた羊が運ばれてきて、息の根を止め、皮をはいで解体。内蔵も血も骨の髄まで全て食す。
さすがに私はそれを写真におさめることはできず・・・。見る位置を間違えたようで、ずぅーっとずぅーっと羊と目が合っていて結構ツラかった。特に口から苦しそうに体液が出て来たりした時には・・・。でも、できるだけ目をそらさずに見学した。海外では、まだ頭のついた肉などを見かけることがあるけれど、日本では、まず目にすることはない。はじめからお肉はスーパーのパックに入っているはずはないのに。

本来は女性はこの作業を見るべきでないとされているそうで、解体後、内蔵が出て来た所で、奥さんが呼ばれ、そこからは台所で女性が処理するのだと言う。結婚する前の女性は特に見てはいけないそうだけれど、そう言われるからには何か理由があるのだろうか。モンゴル社会では男と女の役割分担がしっかりあるよう。

元々は、馬は半日の予定だったけれど、午後も馬に乗ることに。
ほんとに楽しい!(お尻は痛いけど・・)
午前中とはまた違ったコースで、今度は休憩は遊牧民のゲルを訪問。
ゲルの中では、ヨーグルトのようなものが振る舞われ、おいしくって全部食べた。(いつもだけど。)ゲルには生後2ヶ月の赤ちゃんがいて、中国のように、ぐるぐる巻きに包まれていて、きっと抱えながら家事をできるように、取っ手もついていた。ここではベビーカーも役立たずだしね。
昔の日本のように、お産婆さんのような人がいて、お湯を沸かして~などして出産するのかと思いきや、ウランバートルの病院で出産だそう。最近は皆、そうだとか。水も少ないから、清潔に、ということでしょう。

モンゴルで気球を広げる

ツーリストキャンプに戻ったら、風がないから気球を飛ばそうということで急いで出発。気球は風向きや雲などで、なかなか難しいようなのだ。

「気球に乗って~どこ~まで行こう~風に乗って~野原を超えて~」
とココロの中で歌ってみたけれど、どうやらあんまり風の調子がよくないようで、途中で中止に。今日は200M位しか昇れず、ちょっと残念だったけど、地面すれすれまで降りるという不思議な体験も。自分が浮いてるって不思議な感じ!
続きはまた明朝に。天気がよくなりますように、と流れ星にお祈りしよう☆

モンゴル・気球の上から

夕飯は、昼間に解体した羊の料理。気球に乗っている間に調理の見学もできたようで、大きな缶に羊を入れて、熱い石を入れて、と交互に入れていくそうだ。
血は小麦粉と何かをまぜて血のソーセージに。一応、内蔵もお肉もチャレンジしたけれど、内蔵は、食べる必要がなければ、食べたくない、という感想。同席の方にウォッカとキャビアをごちそうになり、今日の夕食はとっても豪華なものとなった。
この時点で想像していた以上に、今日の夜はここからまだまだ続く事になった。

キャンプファイヤーの前で民族音楽コンサート。ほんとの所はわからないけど、前回聞いたのよりも綺麗な音色な気がした。前回も今回も「北国の春」の演奏があったから、日本人向けにはメジャーなのだろうか。せっかくだから一緒に歌いたかったけれど、さすがに「北国の春」は私のレパートリーにはなく、残念。

モンゴルの方々が、皆で「デンセーユー」を合唱してくれた時は、なんだか感動してしまって、こみ上げてくるようなものがあった。満点の星の下でのキャンプファイヤー、馬頭琴に合わせて大合唱。サイコーっ!!この感動をどんな言葉にしてよいかもわからなかったし、言葉を出したらまた違うものになってしまうような気がしたから、あんまり外に感情を出さなかったけど、久々に感動した。今ですら「どんな所に」「どう」感動したのかは上手く表現する事ができないけれど。

それからずっと火の前で、夕飯時からのウォッカで出来上がっちゃった姿を見ながら、夜を楽しむ。昔っからキャンプファイヤーとか大好き。キャンプファイヤーは3年前のタイの旅の時ぶり。
いっぱいいっぱい笑った。酔っぱらってる本人もとっても楽しそうだったし。ひっくり返っちゃったりして危なかったけど、でも飲んじゃった気持ちも分かるし、酔っぱらって気持ちいいのも分かるから、私はとってもよい時間が過ごせた。

てんこもりな1日も星空の下で終了。

ABOUT ME
Rico
Rico
旅するWebディレクター
福岡県在住の旅するWebディレクター
主婦業・子育てもしながら、仕事もしながら、旅も暮らしの一部のようにしたい。
人生一度切り。いつか行こうの「いつか」は永遠に来ないかもしれないから。
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