モンゴル(2004)

モンゴルの旅3日目:8月9日(月)

Rico

カラコルムは、チンギスハーンを継ぐ2代皇帝オゴディによってつくられた都。

夜明け前にカラコルムのツーリストキャンプに到着。早速、朝ご飯。 食べて寝てばっかり。

今日から念願のゲル宿泊となる。
ゲルは中に壁に沿ってベッドが4つ。真ん中に薪ストーブ。上を見上げると、半分空が見える。椅子など全てが小作りで、ドールハウスのようでかわいい。何でも「かわいい」という言葉で表すのは好きではないが、かわいらしいという言葉しか見当たらない。

ゲルの中で見上げたら

ここでもお昼近くまで仮眠した。

んー。空気が気持ちイイ。
右向いても左向いても草原。空が高くて広い。
移動ばかりの2日間だったけど、ここに来ると、さすがにモンゴルに来たと実感せずにはいられない。

ツーリストキャンプで出されるモンゴル風西洋料理の食事は、想像していた以上においしい。 野菜はあまり出てこないとばかり思っていたけれど、野菜もたっぷりで、羊肉もそう臭みもない。ココでも(東京でも)、しっかり残さず食べる。体重増加が心配。

エルデネゾー寺院

昼食後は、エルデネゾー寺院へ。
ラマ教の寺院。モンゴルで最古の歴史遺産だそう。いろいろ説明を聞きながらまわる。
「ラマ教は持ってきた」ということだが、いまいち頭にハテナ???
もっとモンゴルについて勉強してくればよかったと思う。歴史や宗教抜きでその国は理解できないと思う。
マニ車ほか、チベットの影響は多く受けているよう。日本に帰ってから、また調べてみることにしよう。

中で案内してくれるお姉さんははにかんだ笑顔がとても素敵な人だった。モンゴルの人がちょっぴりシャイな感じで照れながら笑うのが好きだ。

その後は、モンゴルの放牧民のゲル訪問。
バスの走り方がおかしいと思っていたら、行く予定だったゲルが移動してしまったらしく、探しながら走っていたようだ。さすが遊牧民!
それにしても、何もない草原の中で、何を目印にして進んでいるのか不思議。視力もよいんだろうと思われるが、後は勘?方向音痴なアタシはきっとモンゴルでは遭難しちゃうよなあ。

モンゴル遊牧民の子ども

ようやく見つけた遊牧民のゲルに入る。
ゲルは右足から入り、左手が男性、右手が女性、正面は家長が座ると言う。 ゲルでは、馬乳酒が振る舞われた。

先の寺院で僧侶に勧められ、少し口をつけてみたのは苦手な感じだったけれど、各家庭で味が違うようで、ココのおうちの馬乳酒はなかなかおいしく、コップ一杯飲み干す。ちょっと酸っぱいヨーグルトのような感じ。酒といえども、アルコール度は1%ちょっと位しかないよう。
お腹に注意という事だったが、どうやら平気。

たくさんの馬の群れの向こうには、牛がいて、生後2日の子牛を抱かせてもらう。生後2週間といえど、牛は牛、ずっしり重かった。向こうには、羊とヤギが見える。
洋服を着ている子供とモンゴル服を着ている子がいた。先進国からきた観光客の勝手な言い分としては、いつまでも伝統的な放牧民であってくれるとうれしい、と思う。

夜ご飯の後は旅行社の計らいで、民族音楽のコンサート。
馬頭琴、ホーミー、琴(ヤタック)、笛(リンベ)、そして伝統的な踊り。特にホーミーはどこから声が出てるのか不思議。一人で二つの音を同時に発生できるというホーミーだが、今回の人は一つの音だけしか出せないそうだ。発生は詩吟とかに近いのかなあ。 琴は、形は似ているけれど日本のよりちょっと小ぶりな感じで、弦の数も違うよう。日本の琴というよりもハープに近い音色がする。
ホーチルは二胡に似ているが四弦あって、同じ音を出す弦が2つずつあるそう。
やっぱり私も何か楽器がやりたいなあ。 同じツアーの方が、龍笛と篳篥を持ってきていて、彼らに見せていた。日本語とモンゴル語でほとんど会話は成立しないのだけど、それでも言いたい事はお互いなんとなくわかる。笑顔と音楽は万国共通。

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Rico
Rico
旅するWebディレクター
福岡県在住の旅するWebディレクター
主婦業・子育てもしながら、仕事もしながら、旅も暮らしの一部のようにしたい。
人生一度切り。いつか行こうの「いつか」は永遠に来ないかもしれないから。
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