タイ(2002)

首長族に会いに

Rico

結局、ゲストハウスのトレッキングは人が集まらなかったこともあり(そもそももう彼女の意欲がなくなっており)、トゥクトゥクで首長族の村へと行った。
この周辺には3つの集落があるが、地球の歩き方には「行きにくい」と書かれてある方へ向かうことにした。交渉して250B。なるほど、途中、何度も満ちにあふれ出した川、もしくは川の浅瀬が道なのか、ぴしゃぴしゃと水しぶきを上げながらトゥクトゥクは走った。

入場料250B。入場料を払う辺りが動物園的で少し悲しい気分にさせた。 昔、なるほどザ・ワールドで見た遠い地の首長族にまさか自分が対面するなんて信じられなかった。

ミャンマーの難民である首長族。
タイで働くこともできない為、いわゆる「体を売って(首を使って)」現金収入を得ているらしい。彼等はこの見せ物的な立場をどう感じているのだろう。 複雑な心境でカメラを向けるのに引け目を感じた。しかしながら、首が長いためにこれによって生活が安定している訳で、難民の中では首長族は安定した生活ができているらしい。 どんな民族でも子供はやはりかわいい。


耳長族の女の子にはメントスをあげるととってもよろこんでいて、カメラに向かってポーズをとってくれた。 ポーズを取る所は「慣れ」を感じさせたが、メントスをもらってきちんと手を合わせお礼を言う姿は、それが当たり前だと思っていない風で好感がもてた。

この子とは比較的長い時間一緒にいたのだが、信じがたいような出来事があった。
欧米人のカメラマンらしきおじさんが、この子を無理矢理抱え、母親?!の側へ座らせて写真を撮ろうとしたのだ。 この子はびっくりして嫌がり泣きわめき、結局写真は撮れなかったのだが、もう少しで私はそのおじさんに文句言ってやる所だった。心があるんだぞ、と。人形じゃないんだぞ、と。 きちんと接すれば、一緒に写真も撮ることもできるし、いい顔もしてくれる。 あんなのじゃカメラマン失格。いい写真なんて撮れないな。

そして私は、飛行機でチェンマイへ。彼女はバスでということで別れ。 下手すると今後の日程がずっと一緒なんて事になりかねないので断固として飛行機で。 急ぎたかったのが1番だが。空港で飛行機を待っていると、彼女が表れてびっくり。 結局、飛行機には高いからと乗らなかったが。

朝、メンホーソンの町を少しだけ散歩した時に、昨日、山の上で会ったテレビ局のおじさん2人に出会った。昨日と同じ、テレビカメラを積んだ白い車に乗っていた。 向こうも私の事を覚えていて、笑顔で挨拶を交わした。歩いて一周できてしまうくらいのメンホーソンという小さな町。

私はチェンマイ入りしてその足でチェンライへ。 チェンマイからエアポートタクシー130Bでバス乗り場まで行き、そしてバスに揺られること3時間。ゲストハウスは日本人男性が経営しているというTourist Inn(1004/4-6 Jetyod Rd.//Tel:053-714682)へ。 日本人宿は日本人が固まっているという欠点はあるものの、やはり英語圏でない国では情報収集に役立つ。運良く1部屋だけ空いておりシングル200B。ホットシャワー。150Bの部屋はいっぱいだとか。 でも、さすが200Bだけあって、部屋はきれいでバスタオル+トイレットペーパ付き、十分な量のホットシャワー。トイレットペーパーだって流せる。贅沢200Bといっても日本円では600円程度か。

そこでまた2人の日本人の男女に出会う。 一緒にご飯を食べに行き、おかまショーやイケてる風(?)兄さんのギタ-引き語りなんて聞きながら屋台の料理で乾杯。楽しい時間を過ごす。ほんとにおかまさんってば綺麗。 タガメ食べようゼーなんて話しもありましたが、残念ながら(?)売ってなかったのでまたの機会に。 ほっ。タガメとイモムシ。。どちらもいけません。グロテスクなモノは嫌いよ。 久々にお湯いっぱい浴びて「文明って幸せ☆」なんて感じながらゆっくり眠りについた。

首長族入村料 250B
トゥクトゥク 125B
昼ご飯(空港で) 60B
水 10B
ビールピッチャー 110B
夕御飯 35B
トイレ 3B
トイレ 2B
バス 139B
ゲストハウス 200B
飛行機 870B

ABOUT ME
Rico
Rico
旅するWebディレクター
福岡県在住の旅するWebディレクター
主婦業・子育てもしながら、仕事もしながら、旅も暮らしの一部のようにしたい。
人生一度切り。いつか行こうの「いつか」は永遠に来ないかもしれないから。
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